エコキュート・電気温水器のご紹介
MITSUBISHIを主体にご紹介していきます。)

オール電化住宅に欠かせないもののひとつに電気給湯器があります。
電気給湯器とは、浴室のガス・灯油ボイラー、キッチンのガス湯沸かし器にかわって電気を熱源としてお湯を沸かす給湯器のことです。

大きく分けると、エコキュート電気温水器にわけられます。どちらも、寝ている間にお湯を沸かし、沸かしたお湯をタンクに貯めておいてそれをキッチンやお風呂に使うという仕組みです。

ではエコキュートと電気温水器ではどこが違うのか?使い勝手や機能的にはほぼ同じですが、大きく違うのは お湯を沸かす仕組みです。じゃあオール電化にしたいけどどっちの給湯器でどの機種を選べばいいのか、機種選びのポイントをまとめてみました。


@タンクの大きさの決め方

タンクの大きさは主に300L、370L、460L、550Lに分けられます。
ここで注意していただきたいのが、

 タンクの大きさ=85℃程度のお湯を貯めておける最大容量 

ということです。実際にお湯を使うときはタンクのお湯と水を混合弁によって混ぜ、リモコンで設定された温度で蛇口から出てきます。実際使えるお湯の量は、タンク内の温度が80℃、水の温度を5℃とすると、

となります。 (略式計算ですので、実際の設置状況、環境により多少の誤差はあります。)

お湯の使用量の目安 (4人家族の場合)

合計670Lを全て45℃で使ったとして、370Lのタンクが適しているか、ややタンクが小さいということになります。お湯の使用量が多めのご家庭なら、4人家族でも460Lのタンクをオススメします。

湯切れについて・・・

湯切れとは、夜間沸かしたお湯を使い切ってしまうことをいいます。そ の場合、いつでも沸かせますが、たっぷりのお湯を使おうとしてもす ぐには使えない状態になってしいます。(1時間で45℃のお湯が120L程度)余裕をもったタンク選びをオススメします。 リモコンで残湯量が確認できますので、来客時など湯切れの心配が ある時はタンク内のお湯の沸きましをするなどの対応が必要になって きます。普段は『おまかせ』設定にしておけば、湯量が少なくなると自動で沸き増ししてくれように設定できます。

 


A機種の選択

電気給湯器の機種は大きく分けて3タイプ!

  1. フルオートタイプ

  2. セミオートタイプ

  3. 給湯専用タイプ (給湯専用は台所リモコンのみです。浴室リモコンはありません)
ライフスタイルに合せてお選び下さい。
フルオート、セミオートは浴槽に穴をあけて、そこに配管し給湯します。ご利用環境によっては穴があけられない場合がございます。その場合は給湯専用タイプのみとなりますのでご了承下さい。

Bエコキュートと電気温水器の比較

電気温水器とエコキュートの大きな違いはお湯を沸かす仕組みにあります。

エコキュートのお湯を沸かす仕組み

電気温水器のお湯を沸かす仕組み

ヒートポンプユニット内の低温の自然冷媒(CO)を使い熱交換器(空気用)によって空気中の熱を取り込みます。空気中の熱によって暖められた冷媒をコンプレッサーによって圧縮し、さらに高温・高圧にします。
その熱を利用し、熱交換器(水加熱用)によってタンク内の水を温めます。
熱を伝えて冷えた冷媒は膨張弁で膨張されて、さらに低温・低圧にし、大気の熱を吸収しやすい状態にされてから再び熱交換器(空気用)に送られます。
タンク内のヒーターに通電し、発熱させタンク内の水を温めます。ヒーターが1ヶ所しかないものより、2ヒーター式のものの方が効率が良いです。
タンク内のお湯を満タンにするには下部ヒーターを使い、昼間お湯が不足してくると上部ヒーターによって沸き増しします。

エコキュート

電気温水器

価格

高め

EQ(エコキュート)の1/2弱

機器構成

  1. タンクユニット
  2. ヒートポンプユニット
  3. 台所リモコン
  4. 浴室リモコン
     ※給湯専用タイプには
       浴室リモコンは
       ありません。
  1. タンクユニット
  2. 台所リモコン
  3. 浴室リモコン
     ※給湯専用タイプには
       浴室リモコンは
       ありません。

ランニング
コスト
(光熱費)

月々約1200円程度
(寒冷地を除きます。)

灯油ボイラーをお使いのご家庭ではこの金額は魅力ですよね!
EQの3〜4倍程度

電気ヒーターを使用しているため、EQよりも電気代がかかってしまいます。

特徴

ランニングコストが安く、自然冷媒を利用し、火を使わないので、CO排出量が0!環境にとっても優しく、経済的。

購入時は、国からの助成金制度もあります。(2008年度 現在)

本体価格が高めで初期投資がかかり、タンクに加え、ヒートポンプユニット(エアコンの室外機のようなものです)の設置が必要なので設置スペースが必要になります。

電気ヒーターとタンクというシンプルな構造で、メンテナンスが容易。火を使わないので安全かつ環境にも優しい。
価格もEQより安く初期投資は少なくなります。

ランニングコストはEQに比べ、割り高になります。

 


C電気料金プランの変更(2008年9月 現在 中国電力の場合)

最後に電気料金のシステムをご紹介します。オール電化の節約効果を最大限いかすためには、電気料金プランの変更が必要です。エコキュートの場合でご説明します。

これまでの電灯契約は【従量電灯A契約】(一般的な住宅のほとんどがこの契約です)といって時間帯に関係く一定料金でした。これを【ファミリータイムプラン】に変更することになります。

従量電灯A契約 ファミリータイムプラン(Tの場合)
一般家庭ではこの電気料金プランがもっとも多いです。 オール電化に合せた最適のプランです。
120kwから300kwまで 26.03円
 (この料金を基準として右の表を
                ご覧下さい)

300kw以上は       28.06円

ナイトタイム
 23時〜翌朝8時までの電気料金が
 1/3!この時間帯でお湯を沸か
 します。

ファミリータイム
 電気をよく使う朝と夕方の時間帯は
 電気代10%OFF。

デイタイム
 10時〜夕方17時の昼間の電気代
 は割増。
 夏場とは7月1日から9月30日の
 3ヶ月間。

我が家の電気料金プランは?
毎月の電気料金領収書で確認してみて下さい。
 さらにオール電化にすると、【オール
 電化住宅割引】
が受けられます。
 電気料金がさらに10%割引!
 詳しくは当社、または中国電力へ
 お問合せ下さい。

一口メモ
 ナイトタイムの時間帯は電気料金が
 1/3!お湯を沸かす電気料金だけ
 が安いのではなく、全ての電気料金
 が1/3になるのです。
 だから、ナイトタイムの時間帯(夜23
 時〜翌朝8時)に炊飯器や洗濯機を
 使えば、毎日のことですので大きな節
 約になりますね。
 夜間の冷暖房の電気代が気になる方
 にもうれしいですね。

料金プランの仕組みはわかったけど、一体どれだけ光熱費が安くなるかはそれぞれのご家庭により様々。そこでお客様のライフスタイルに合せてオール電化後の光熱費を試算することが出来ます。それがよく耳にする『光熱費シミュレーション』というものです。もちろん、やまね板金でもご提供しております。興味のある方は『お問合せ』よりお願いいたします。

光熱費シミュレーション 例

 


Dエコキュート・電気温水器について Q&A

追い炊きと沸き増しの違いは?
追い炊きとは浴槽の冷めたお湯をもう一度温めなおす機能のことです。
浴槽に設置された配管から冷めたお湯を熱交換器に送り、タンクのお湯で温めて浴槽に戻します。(自動保温も同じように熱交換器で行います。)
ただし、タンク内のお湯が少ないと、追い炊きできないことがあります。

沸き増しとは、お湯の使用量が急激に増えた時、昼間でも通電してタンク内のお湯を沸かすことです。
タンク内のお湯と水は混ざらないのですか?
沸かしたお湯と、給水した水は水の温度差が20℃以上の場合は、比重の差により水とお湯の境に混合層ができ、混ざってしまうことはほとんどありません。
空焚きになることはありませんか?
使ったお湯の量だけ自動的に水を補給するようになっています。
タンク内はいつも満杯状態ですので、空焚きすることはありません。
2階でお湯が使えますか?
高圧力タイプのものをお使い下さい。3階洗面への給湯も可能です。
寒冷地での使用に問題はありませんか?
エコキュート・電気温水器には寒冷地仕様があります。外気温−25℃でも高効率運転を実現します。
海の近くで塩害が気になりますが?
耐塩害仕様、耐重塩害仕様の機種があります。(受注生産ですので通常より納期がかかります)
入浴剤は使用できますか?
セミオートタイプ、給湯専用タイプでは特に問題ありませんが、
フルオートタイプに関しては、循環ポンプの不具合や配管の金属腐食を起こす場合がありますので、炭酸ガスにより発泡させるもの、硫黄が含まれるもの、炭酸カルシウムを含むものは避けてください。

もっと詳しく情報が欲しい!という方は『お問合せ』より気軽にご相談下さい。ご希望の方には資料送付もいたしております。

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